新年のご挨拶




2000(平成12)年1月
(社)全国治水砂防協会

理事長 大久保 駿


 新年明けましておめでとうございます。皆様にはお健やかにいい新年をお迎えになられたこととご推察申し上げます。


 昨年6月に開設いたしました当協会のホームページも、この半年で6000回を越えるアクセスがございました。 私たちとしては予想以上の反響であったと感激をしているところでございます。 
私たち職員の本当の手作りのものですから、内容や体裁など未熟なものであったと思うわけですが、砂防に関する諸情報をできるだけ迅速にお届けできるようにと努力をつづけて参りましたが、このようにたくさんの方々に御覧頂いているという事に感謝しながら、さらにより良い物へと改善の気持ちを持ち続けて努力を続けていかなければと気を引き締めているところでごさいます。
先ずは御礼を申上げ、そして今後のご教示をお願い申上げる次第でございます。


 さて、いよいよ2000年代に入り、21世紀に向かって最後のコーナーを回った所でございます。 砂防にとってはこの1900年代は、砂防法が制定されて砂防事業制度が整備され、砂防が大きな発展を遂げてきた歴史その物であります。 そしてこの歴史は、自然の脅威に立ち向かい、災害を克服しようと懸命な努力が続けられてきた100年でもありました。 
残念ながらこの理想は未だ完成されず、来るべき21世紀に持越されてしまうこととなりそうです。 人間の営みが有る限り、わが国の厳しい自然条件下では災害を完全に無くすのは至難の技かもしれません。 しかしながら、わが国の発展の基本は、そして国民の豊かで安全な生活の実現は、まず災害のない環境を造ることが最も重要な課題で有り、そのために砂防が大きな役割を果たさなければならないと考える次第であります。


 私たち砂防協会も、この事を肝に銘じて、諸活動を通じて砂防協会としての役割を果たしていく所存でございます。 どうぞ皆様方のご教示、ご鞭撻を宜しくお願い申上げます。

 2000年という大きな節目の年を迎え、なにかしら新しい大きな期待を持ちたい気分になりたいものと思っています。 皆様もどうぞさわやかな、期待を膨らませた新年となられますよう心より念願する次第であります。 新年を迎えるにあたり一言御挨拶を申し上げます。