全国治水砂防協会 理事長よりご挨拶



平成11年6月
(社)全国治水砂防協会

理事長 大久保 駿
 皆様、こんにちは。 砂防協会のホームページにようこそおいで下さいました。
ようやく砂防協会のホームページ開設の準備が進み、
「砂防」についてのいろんな話題をお届けできるようになりました。

 
皆様は「砂防」についてよくご存じでしょうか? 「砂防」を簡単に言えば「降雨や台風、火山噴火、地震などで山が崩壊したり、侵食が起こり、土砂が下流に流れ出し、洪水氾濫を引き起こしたり、土石流や地すべり、がけ崩れで災害が起こりますが、このような災害を防止し人の命や財産守り、国土を保全する仕事」となります。 でも、ちっとも簡単ではありませんね。
 
「砂防」はこのような複雑な自然現象と社会現象が絡み合った領域で仕事をしているのです。余計簡単でなくなりましたね。


 
英語やドイツ語、フランス語でも一つの単語では表現できないのです。その点日本語の「砂防」という言葉は意味が分かれば極めて簡潔な言葉なのだと思いませんか?

 話は変わりますが、戦後すぐアメリカの最高技術委員会会長Walter C. Lowdermilkが日本各地の河川を視察したのですが、日本の
「砂防」を賞賛しました。 険しい山々、急勾配の河川、厳しい気象条件、稠密な土地利用、そしてそこで土砂災害と闘っている「砂防」が高度な技術を駆使し、緻密な仕事をしている。 世界に類を見ない実にすばらしい仕事であり、この分野で世界のリーダーになるであろう。そこで、この"Sabo"を世界共通語にしようではないかと提案したのです。

 話はさかのぼりますが、私たち砂防協会の創設者であり、
「砂防」の先駆者である赤木正雄博士は、我が国の災害防止の根本は「砂防」であると言う信念から「砂防」の発展に尽力されたのですが、「砂防という言葉の理解のしにくさ、深さもさることながら、「砂防」が山の中で人知れず地道に仕事をしているために一般の方々には良く理解されていない、良く知られていないことを憂慮されました。 災害防止・軽減のためには「砂防」を広く知ってもらうことが大事で不可欠のことと考えられ、「砂防」の理解を広げるため大きな努力を続けられたのです。 私たちも、多くの方々に「砂防」のことをもっと知っていただくことが大変大事な事だと思っているのです。

 なんだか、おおごとな話になってしまいましたが、このホームページはこのような思いから、会員の方々はもちろん、出来るだけ多くの方々に「砂防」を広く知っていただこうと考えて開設したものです。

 
歩き始めたばかりで、しかも全て私ども職員自身の手づくりのものですから、不十分、不完全だと思いますが、これから職員一同懸命に、より良い、迅速な情報をお届けできるようがんばっていきたいと思っています。 どうぞよろしくおねがいいたします。