SABO NEWS LETTER 第16号 1999/6/18
1.建設省砂防部長より



 拝啓 市町村長 様

  全国的に梅雨入りをし,いよいよ集中豪雨本番の季節となりました。

昨年も異常気象で全国で1629件の土砂災害が発生しましたが、今年も5月末ですでに126件の土砂災害が発生するなど気になるところです。

高齢者の増加など自力では逃げたくても逃げられない人が増えています。
福祉という視点からも災害弱者にやさしい街づくりをしていただきたいものです。
すでに災害を受けられた町村長さんからお礼の手紙をいただいております。
一刻も早い対策の実施を県とともにやりたいと考えております。地域の安全づくりよろしくお願いします。
そして異常気象に負けない強い地域づくりをしていきましょう。

別の町長さんから「安全」と「環境」の両立に頭を悩ませているとのお便りをいただきました。
最近、環境問題により安全対策がとまってしまうNewsもしばしば聞かれます。しかし砂防事業は古くから自然と調和して対応する事を基本としており、六甲山のはげ山を緑豊かな憩いの場とした実績など手法としても環境と共生できる対応があるわけですので安全と環境をきちんと両立させてやりたいと思います。

最近は下流に流せる土砂をできるだけ自然の状態で流すような工夫もしております。災害にならない範囲でできるだけ自然の状態で土砂も水も流すわけです。21世紀にむかって、知恵をだしてよりよい国土づくりをしていきましょう。


               建設省 砂防部長 池谷 浩

部長挨拶 原版(100KB)