SABO NEWS LETTER
第17号
1999/7/12
2.平成11年6月末梅雨前線豪雨土砂災害
@ 広島県内の土砂災害について
1.広島県内の土砂災害発生状況 平成11年6月29日、梅雨前線の豪雨により広島市・呉市を中心として土砂 災害が多発しました。この土砂災害における広島県内の被害は死者24名、家屋 の全壊・半壊等約120戸と甚大なものとなりました。 また、亡くなられた方の うち14名が乳幼児又は65歳以上の高齢者であり、今回の人的被害のうち約6 割をいわゆる災害弱者の方々が占めています。 (平成11年7月7日現在)
2.災害発生後の砂防部の対応 砂防部においては、6月29日の災害発生後、20:00に土砂災害対策本部(本部長:砂防部長)を設置し、速やかに本省及び土木研究所の担当官の派遣を決定して6月30日から現地調査を開始しました。 また、6月30日の建設大臣視察、7月3日の国土政務次官の視察には砂防部長等が随行しました。さらに、7月5日からは再度現地調査のために土木研究所担当官を派遣するとともに、北陸地方建設局、沖縄総合事務局からの応援派遣を行いました。 3.今後の対応について 今後、現地調査や対策の検討を進め、災害関連緊急砂防事業等による早期の対応を行う予定としています。 また、土砂災害のおそれのある地域における住宅等の立地抑制方策の検討等を行う「総合的な土砂災害対策に関するプロジェクトチーム」を建設省内に設置し、施策の検討を行うこととしています。さらに、広島県においては、学識経験者による土砂災害対策検討委員会を設置し、対策の検討等を行うこととしています。 これらの検討結果等も踏まえ、必要な対策について重点的に実施していく予定としています。 |