SABO NEWS LETTER  No.21 1999/9/22


10. 21世紀論点シリーズ「信州過疎村報告」
長野県小谷村村長 郷津 久男 著
発刊のご案内について


 このたび、長野県小谷村村長(長野県治水砂防協会 副会長)の郷津 久男著による21世紀論点シリーズ「信州過疎村報告」が小学館より発刊されましたのでご案内します。

 本書は、平成7年7月の梅雨前線豪雨災害、平成8年12月の蒲原沢土石流 災害と2回の大きな土石流災害に見舞われながらも、先頭に立って災害復旧に取り組まれ、また、復興を成し遂げられた今日、村の活力ある現状を知ってもらおうと執筆されたものです。

 災害当時の状況を郷津氏や村民の方などにより伝えると共に、住民同士の連携が、危機を乗り越える力になった事などが書かれております。

また、

「防災対策費が掛かり、生活にも不便な地域になぜ住むのか」

との意見があるのに対して、

「過疎の村にこそ、助け合って生きる日本の文化が残っている。過疎の村を見捨てることは日本人としての精神性や文化も捨ててしまうこと」

と主張。 また、

「過疎の川上を捨てて、下流の都市を守ることは不可能」

と防災事業の重要性を訴えられています。

 このほか、小谷村における都会からの山村留学や小谷村における伝統行事などが紹介されています。

   
 [主な内容](目次より抜粋)
   
 ・村を襲った未曾有の大災害 
 ・災害を乗り越えて     
 ・村の財政事情
 ・未来を作る子供たち
 ・私という人間
 ・伝統の中の小谷
 ・小谷を丸ごと楽しもう
 ・小谷の未来へ
 ・鎮山親水こそ、国の礎なり

 
特別寄稿 自然の中で生かされていることを忘れた日本人 亀井 静香

 [ 定 価 ]
 540円 
 小学館より全国の書店で発売中



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