SABO NEWS LETTER  No.24 1999/12/2


8. 「狩野川直轄砂防40周年記念式典」
〜語り継ごう狩野川台風〜  11月21日


 
 昭和33年9月26日伊豆地域に多大な被害をもたらした狩野川台風の翌年昭和34年に着手した狩野川直轄砂防事業から40年の節目の当たる本年を記念して、「狩野川直轄砂防40周年記念式典」が去る11月21日、田方郡天城湯ヶ島町の天城温泉会館天城劇場ホールにて開催されました。式典には、小中学生などの一般町民の方や消防団の方など約360名が参加されました。
 式典では、主催者(狩野川直轄砂防促進期成同盟会長天城湯ヶ島町長)からの開催挨拶に続いて、来賓挨拶として建設省池谷砂防部長、静岡県岡野土木部長から狩野川台風後の狩野川上流域の自然の回復や産業の振興に砂防事業が密接に関わってきたことについてお話いただき、国会議員及び県会議員の方から来賓祝辞をいただきました。

 次に式典のテーマ゛語り継ごう狩野川台風゛として、3町(修善寺町、中伊豆町、天城湯ヶ島町)の被災体験者から、台風当時の生々しい被災状況とその後の復興に努力されたこと、そして小中学生からは狩野川台風災害についてのおどろきと地域防災の大切さなど、忘れることの出来ない大災害を地域の代表として発表するとともに、砂防部長より語り継ごうとする地域の熱意と安全で安心な地域づくりに寄与する砂防事業の意義などが感想として述べられました。

 また、ゆとり研究所長の野口智子さんより゛伊豆を遊ぼう!伊豆を活かそう!゛と題して、気晴らし型の遊び方から自己啓発型の遊び方へ、そしてハード整備からアイデア・ハート整備へ考え方を変えるようにお話いただきました。
 今回の式典のテーマ゛語り継ごう狩野川台風゛として、式典開催までに約2万人を越える町民(3町の人口約3万4千人)の方に、狩野川台風について語り継がれたことも式典の中で報告されました。