SABO NEWS LETTER  No.26 2000/1/12


2. 新年のご挨拶



(社)全国治水砂防協会
  理事長 大久保 駿
 
  新年明けましておめでとうございます。皆様にはお健やかにいい新年をお迎
えになられたこととご推察申上げます。

 昨年一年間、会員の皆様には砂防協会の発展のため、そして砂防事業の発展
のための諸活動、ご協力大変ありがとうございました。

 平成12年度の予算編成も無事修了し、砂防事業予算の確保、新規事業諸制
度の実現など協会も多様な支援をしてまいりましたが、所期の目標を実現でき た満足の行くものであったと評価されています。関係各位の御努力、とりわけ 皆様方の熱意あふれるご尽力が大きな力になったものと敬意を表する次第でご ざいます。砂防協会としましても、このような大きな成果が得られたことに大 きな役割を果たすことができたものと大変感謝しているところでございます。

 さて、いよいよ2000年代に入り、21世紀に向かって最後のコーナーを 回った所でございます。砂防にとってはこの1900年代は、砂防法が制定さ れて砂防事業制度が整備され、砂防が大きな発展を遂げてきた歴史その物であ ります。そしてこの歴史は、自然の脅威に立ち向かい、災害を克服しようと懸 命な努力が続けられてきた100年でもありました。残念ながらこの理想は未 だ完成されず、来るべき21世紀に持越されてしまいます。人間の営みが有る 限り、わが国の厳しい自然条件下では災害を完全に無くすのは至難の技かもし れません。しかしながら、わが国の発展の基本は、そして国民の豊かで安全な 生活の実現は、まず土砂災害のない環境を創り出すことが最も重要な要件で有 り、そのために砂防が大きな役割を果たさなければならないと考える次第であ ります。

 国民の価値観の変化、国民の要請の変化など、新しい時代の、新しい世紀の
環境の中で、私たち砂防協会も、砂防の充実が国民の安全で豊かな生活を約束 できると言う事を肝に銘じて、そのための支援、諸事業の実施、諸活動を通 じて大きな貢献をしていく所存でございます。どうぞ皆様方のご教示、ご鞭撻 を宜しくお願い申上げます。

 2000年と言う大きな節目の年を迎え、なにかしら新しい大きな期待を持
ちたい気分になりたいものと思っています。皆様もどうぞさわやかな、期待を 膨らませた新年をお迎えになられますよう心より念願する次第であります。
新年を迎えるにあたり一言御挨拶を申し上げます。