SABO NEWS LETTER  No.28 2000/3/3 


1. 建設省砂防部長より


  拝啓 市町村長様

早くも3月の声を聞く頃となりました。さすがに陽光が春らしさを増してきています。

 春ももうすぐそこに来ているのでしょう。
 さて、今私達は昨年6月の広島災害を再びくり返さないために、土砂災害のおそれのある区域を調査・指定し、特に人命に関係する災害となりそうな区域では住宅等の新規の立地を抑制する法制度を検討しております。最小限の区域で人が死なない施策をとること、そして現在以上に土砂災害の危険区域を増さないようにすることを目的として議論をしております。

世界各地でも土砂災害が多発しており、異常気象を考えると一日も早くしっかりした法として制度を作り、安全で安心して生活できる国土基盤を創出したいものですね。皆様のご理解と御協力をお願いいたします。

 私事になりますが、昨年10月、岩波新書から「土石流災害」という本を出版いたしました。
早速皆様方から御意見をいただいており、大変感激しております。全国治水砂防協会の「砂防と治水」132(最新号)には、新潟県入広瀬村長の須佐昭三さんが感想を述べられております。本当にありがたいものです。

皆様もぜひ御批判をして下さい。



砂防部長 池谷 浩


部長挨拶 原版(100KB)