SABO NEWS LETTER  No.39 2000/10/31 


1. 建設省砂防部長より


 市町村長殿


 10月14日〜22日まで第2回「日伊土砂災害防止会議」の団長としてイタリアを訪問してきました。この会議は平成10年にイタリア南部で発生した土石流災害(死者、行方不明者160名)を契機に、土砂災害という共通の課題を持つ両国が「日伊科学技術協力協定」に基づき、土砂災害防止のための共同研究及び技術交流会議を平成11年度からスタートしたもので、今回が2回目の開催になります。

 広島県広島市、福井県鯖江市、群馬県赤城村からの参加者を含め総勢16名で、イタリア各地の現地視察を行なうと共に、シンポジウム、ワークショップを開催、最後には1963年に大規模な地すべり災害が発生した、バイヨントダムの現地視察も行ないました。全体を通じ、それぞれが得る所があったものと思います。

 ご存知の通り、土砂災害(特別)警戒区域の設定等を行う「土砂災害防止法」が本年4月に成立し、来年4月から施行されますが、イタリアでも類似の法律が動きだすそうです.この分野における先進国であるオーストリア、スイス、そして同時にスタートするイタリア、ソフト面の施策の必要性は、世界共通の課題となってきているようです。ご理解の程よろしくお願い致します。

 
砂防部長 森 俊勇


部長挨拶 原版(80KB)