SABO NEWS LETTER  No.42 2000/12/26


4. 渡良瀬川「砂防・夢フォーラム」開催される


 渡良瀬川「砂防夢フォーラム〜いまを見つめ、そして未来へ」が去る12月15日、桐生市市民文化会館シルクホールで開催され、栃木県足尾町から桐生市までの住民や地元小学生ら約1300名が参加しました。

 このフォーラムは、渡良瀬川の上流、下流を一望し、地域の歴史的背景を振り返りつつ、防災と自然環境、そして活性化を主眼とした未来を展望することを目的として開催したものです。

 第1部の砂防講演会では、岡本正男建設省河川局砂防課長が「明日の砂防」と題して、データをもとに災害や砂防工事の現状をスライドを用いながら説明されました。
  
 第2部のビジョントークでは、「いまを見つめ、そして未来へ〜緑と水の旅人」をテーマに、池谷浩さん(財団法人砂防・地すべり技術センター砂防技術研究所長)をコーディネーターに、大林宣彦さん(「水の旅人」などを制作した映画監督)をコメンテーターに、小葉竹重機さん(群馬大学工学部教授)、彦部和子さん(生涯学習桐生市民の会)、山口サチ子さん(足尾町立本山小学校長)、渡辺悦男さん(わたらせ渓谷鉄道職員(乗務係))をパネリストに、藤井隆一渡良瀬川工事事務所長が客席コメンテーターとして、第1章「渡良瀬川流域の歴史と変貌〜緑の復元と災害の記憶〜」、第2章「地域活性化の新たな模索〜地域の新しい顔と未来〜」、第3章「次代へのメッセージ〜自然との共生と防災意識〜」の3章のサブタイトルによる映像をを交えて、オムニバス形式により、活発な意見を交換しました。また、当日の会場には、流域の次代を担う子供たちを代表して、足尾町立本山小学校、黒保根村立黒保根小学校、桐生市立広沢小学校の児童らも参加してステージとの意見交換を行いました。

 なお、フォーラムの模様は、12月30日に群馬テレビ(20:00〜20:55)、12月31日にとちぎテレビ(18:05〜19:00)において放送されます。



(上記に関するお問い合わせは、建設省渡良瀬川工事事務所砂防調査課まで)