SABO NEWS LETTER  No.44 2001/2/22 


2. 平成12年度雪崩防災シンポジウム開催される


  国土の約半分が、豪雪地帯として指定されているわが国にとって、毎年のように発生する雪崩災害は、生命と生活基盤を奪い去る重大な脅威となっています。

  このため国土交通省砂防部では、毎年12月1日から7日を雪崩防災週間と定め、近年の雪崩災害の実態に鑑み、集落雪崩のみならず、スキー場や山岳関係の雪崩災害等の防止を目的として、広く広報活動を実施しています。

  その活動の一環として、平成12年度雪崩防災シンポジウム「神話の里の雪は美しくも激しく」が、平成13年2月1日〜2日にかけて、たたら製鉄で知られている島根県仁多郡横田町で開催され、雪崩防災に従事する行政関係者や一般の方々など約500名が参加しました。

  扇国土交通大臣のビデオによる主催者挨拶等の後、雪崩災害防止に顕著な功績のあった3個人・2団体に対し、雪崩防災週間実行委員会会長(国土交通省砂防部長)より、雪崩災害防止功労者の表彰が行われました。続いて、島根女子短期大学学長の藤岡大拙氏から、「出雲神話と青い山々」と題し、特別講演が行われました。

  ワークショップでは、文化キャスターである山田美也子さんの進行により、地元の方々による研究発表や、パネリスト、コメンテーターによる活発な討議が行われました。
     
     パネリスト:新田隆三(信州大学農学部教授)
            福島敦子(キャスター、エッセイスト)
            中津恵吉(横田町長)
   
   コメンテーター:森 俊勇(国土交通省砂防部長)
 
  2日目には、雪崩対策に関する現地見学会も実施され、雪国の安全、伝統文化、暮らし等、さまざまな観点から雪というものを考えるよい機会となりました。

 

(上記に関するお問い合わせは、国土交通省砂防部砂防計画課まで)