SABO NEWS LETTER  No.52  2002/4/25 


4. 雲仙・普賢岳の噴火災害からの復興
〜安中三角地帯復興記念式典開催される〜


 平成2年11月17日に始まった雲仙・普賢岳の噴火災害により壊滅的被害を受けながらも、砂防事業、嵩上げ事業等により見事な復興を遂げた、水無 川と水無川導流堤に囲まれた地域「安中三角地帯」の復興・再生を祝う「安中三角地帯復興記念式典」が、去る3月23日に、島原市と被災者を中心とした安中地区嵩上推進協議会の主催で、岡本正男国土交通省砂防部長、宮崎長崎県副知事をはじめ、多くの来賓や、国、長崎県、島原市等の行政機関および地権者約400名が出席し、盛大に執り行われました。


 式典では、被災者への黙祷を捧げた後、主催者である吉岡島原市長が関係機関への感謝とまちづくりへの抱負をこめた式辞を述べました。続いて、来賓からの祝辞が述べられ、特に、岡本正男国土交通省砂防部長からは「昨年12月に策定した火山砂防計画に基づき、砂防事業を計画的に推進します。」と、より一層の復興への支援を表明されました。式典の最後には、地元住民を代表して南安徳町の大町一文さんが、「安中まちづくり宣言」として、「再生したふるさとが、水清く、緑豊かで、被災地復興の模範として誇れるまちづくりを目指し、子々孫々に引き継いでいきます。」と力強く宣言されました。


 式典終了後、会場を三角地帯内の安中再生記念公園に移し、噴火により発生した石に「再生」の文字を刻み込んだ記念碑の除幕式を行いました。
 また、被災前の面影を残す唯一の遺構の保存やふるさとの川の整備として、計画の策定や施工等を国土交通省、島原市及び地元住民が一体となって進めてきた「われん川」も完成し、われん川に沿って来賓、地元児童・住民による記念植樹が行われ、島原市木である梅やタブなどの在来種の樹木約500本が、”ふるさとの森”になるよう願いを込めて植樹されました。


(上記に関するお問い合わせは、国土交通省雲仙復興工事事務所砂防課まで)