ひだりまただに
3・27 左俣谷 雪崩災害の対応について
記者発表資料 建設省北陸地方建設局 3月31日20:00 第16報
更新3月31日17:00

第16報3月31日20:00
1.災害情報
3月27日11時50分頃、岐阜県吉城郡上宝村(よしきぐんかみたからむら)神通川水系蒲田(がまだ)川流域穴毛(あなげ)谷上流で雪崩が発生。
現場では、北陸地方建設局発注の砂防工事現場内で林道の除雪作業をしていた2名の作業員が行方不明と なっている。作業員は携帯電話を持っているが連絡が取れない。

2.雪崩の規模
幅400〜500メートル、長さ2〜3キロメートル、深さ5〜6メートル。
3.北陸地方建設局の主な体制
3月27日13:30 神通川水系砂防工事事務所 非常体制発令
「3.27左俣谷雪崩災害対策本部」設置(事務所内)
3月27日13:30 北陸地方建設局 非常体制発令
「3.27左俣谷雪崩災害対策本部」設置(北陸地方建設局内)
3月27日13:30 「建設省北陸地方建設局3.27左俣谷雪崩災害現地対策本部」設置 
(岐阜県吉城郡上宝村神坂村営「笠山荘」)
3月27日13:30  「3.27左俣谷雪崩災害対策現地本部」設置
上宝村・神通川水系砂防工事事務所・神岡警察署・
飛騨森林管理所神岡事務所・上宝村消防団第2分団 
(岐阜県吉城郡上宝村神坂 村営「笠山荘」)
3月30日17:00 ○「3.27左俣谷雪崩災害対策現地本部」(上宝村他4機関合同)解散
○「建設省北陸地方建設局3.27左俣谷雪崩災害現地対策本部」解散 3月30日 18:00
○神通川水系砂防工事事務所「3.27左俣谷雪崩災害対策本部」を非常体制から警戒体制へ移行3月30日 18:20
○北陸地方建設局「3.27左俣谷雪崩災害対策本部」を非常体制から注意体制へ移行
4.今回の災害の行方不明の方(施工業者からの情報による)
小椋 明(おぐら あきら)(昭和21年1月12日生 54歳)
和仁(わに)建設(下請業者)
岐阜県吉城郡上宝村本郷2948

小向 一夫(こむかい かずお) (昭和25年4月21日生 49歳)
和仁(わに)建設(下請業者)
岐阜県吉城郡上宝村在家971

5.捜索状況
○3月27日の捜索
行方不明者は発見されなかったが、24時で捜索を終了。

○3月28日の捜索
・早朝4時50分に捜索開始。
 人員約180名、バックホウ11台、ブルドーザ4台で捜索
・気温が上昇し雪崩発生の恐れがあるため、28日午前9時00分に捜索作業の一時中断を決定した。
なお、二次災害の危険性がない区域(林道側法面)については捜索を継続した。
・捜索活動は再開しなかった。

○3月29日の捜索
・気象条件を勘案し3月29日午前7時以降も引き続き捜索を中止した。
・8時40分から上空より、ヘリコプターで現地調査を実施した。
・10時から2家族4名がヘリコプターで現地を視察した。
・地上現地調査を10時15分から20名で開始した。なお、2家族18名が同行し、現地視察を視察した。

○3月30日
・現地において、捜索再開の準備が完了したので30日3時30分、3.27 左俣谷雪崩対策 現地本部長(上宝村村長)は安全を確保しながら捜索を再開するように指示した。
・捜索規模は、重機4台、作業員、監視員30名。
・6時45分、雪崩現場において小椋 明さんを発見。
・8時30分、小椋 明さんを遺体で収容。
・11時26分、2人目の方を発見(小椋 明さんを発見した付近)、同45分、遺体で収容。
・2人目の方の身元は、小向一夫さんと判明。
  
6.今回施工していた工事の概要
 工事名:左俣谷災害関連緊急砂防工事
 施工業者:三井建設(株)
 工期:平成11年3月13日〜平成12年3月30日

7.その他
○災害対策車の出動状況等
北陸地方建設局富山防災センター(北陸技術事務所富山出張所)より災対本部車1台・衛星通信車1台・ 照明車1台を、北陸地方建設局上越防災支援センターより衛星通信車1台を派遣した。   
設置場所は上宝村神坂の村営「笠山荘」の駐車場他1箇所であり、3月27日21時より順次運転を開始した。
また、近隣の事務所(松本砂防・立山砂防・利賀ダム・富山工事・金沢工事)より現地に職員の応援派遣を行った。
建設省河川局池谷砂防部長、28日に現地入りした。
問い合わせ
北陸地方建設局 災害対策本部
災害広報官  森山 裕二
TEL (025)266-1171(内線 3113)


    以上