群馬県 谷川岳における災害情報
このページの内容は、建設省河川局のホームページの情報を元に作成しております。
更新8月11日


災害の概要
建設省河川局ホームページ 群馬県谷川岳における災害情報 より)

この概要は災害発生直後の8月6日20時30分に作成された第1報であり、最新情報ではありません。


災害情報
12年8月6日20:30作成
建 設 省

群馬県谷川岳付近における災害の概要(第1報)
※これは速報であり、数値等は今後変わることもある。


1.本省等の対応について
本 省  8/6 17:30 注意体制

2.災害の概要
発生日時  平成12年8月6日15時00分頃
群馬県水上町大字湯檜曽(ゆびそ)湯檜曽川河川敷等で鉄砲水が発生
山頂付近で雷雨が発生し、多量の降雨が鉄砲水となり下流に流れたもよう。
サッカー少年団の子供及び父兄等35名のうち、13名が流された(消防情報)。

3.被害状況(6日 19:40現在)
群馬県警情報
  死亡1名(萩原勝男、サッカー少年団責任者、55歳)
  不明3名(未確認であるが、発見との情報もあり)
消防庁情報
  死亡1名、不明0名、負傷(軽傷)9名

4.建設省の対応
明日(7日)早朝、ヘリコプターで現地に職員を派遣(砂防課職員1名、 土木研究所
職員2名)、現地調査予定

5.その他
災害現場上流側にはダムはない。
問い合わせ先 災害対策室
管理係 橋本
内線3435


災害の調査結果
建設省河川局ホームページ 群馬県谷川岳における災害情報 より)


平成12年8月7日
建設省砂防部砂防課
建設省土木研究所砂防部

群馬県谷川岳における災害の調査結果


1.調 査
8月7日(月) 5:50〜6:50 ヘリ調査
7:00〜10:00 現地地上調査

調査員
建設省砂防部砂防課 長井課長補佐
建設省土木研究所砂防部 仲野砂防研究室長
建設省土木研究所砂防部 山越研究員

2.調査結果
(1) ヘリコプター(あおぞら号)による空中からの調査結果
1) 湯檜曽川及び支渓沿いには、新規の渓岸崩壊、山腹崩壊は認められなかった。
2) 湯檜曽川及び支渓沿いには流木による天然ダムが形成され、崩壊した痕跡は
見られなかった。
(2) 湯檜曽川支渓・一の倉沢合流点〜マチガ沢合流点にかけての現地調査結果
1) 湯檜曽川及び支渓沿いの最高水位の痕跡調査の結果
・8月7日9:00時点の水深:約40cm
・一の倉沢合流点付近
 〜マチガ沢合流点下流区間の痕跡:約80cm〜120cm
2) 湯檜曽川の現地調査範囲、一の倉沢、マチガ沢の下流端付近においては、
新規堆積土砂は認められなかった。
(3) 登山指導センター駐在員等からの聞き取り調査結果
1) 災害発生現場での降雨はなかった。
2) 一の倉沢付近に居た登山者からの情報では当時降雨はあまりなかった。
3) 蓬峠の蓬小屋の従業員の話では、8月6日14:00〜14:30にかけて、かなり
強く雨が降った。
4) 「鉄砲水」は、毎年数回発生している。

3.考 察
(1) 上流域での短時間の降雨による出水で、現地で急激な水位上昇が発生
(2) 流木、土砂による天然ダム決壊による水位上昇
(3) 上流部の雪渓の影響
等が発生原因と考えられる。

4.今後、より詳細な調査を実施する予定。
問い合わせ
建設省砂防部砂防課課長補佐
長井 義樹


    以上