三宅島 現地レポート  (社)全国治水砂防協会 2005(平成17)年2月18日 


三宅島 現地レポート 2005年2月


(社)全国治水砂防協会 理事長 大久保 駿

 

      −三宅島の帰島始まる−
2005(平成17)年2月18日
(社)全国治水砂防協会理事長 大久保 駿

 2005(平成17)年2月1日三宅島の避難が解除され島外避難していた住民の帰島が始まった。

 三宅島は2000年(平成12)年6月に17年ぶりに噴火を始め、8月29日には、火砕流(低温)が発生し、全島民の島外避難が行われた。 
撮影:2005(平成17)年2月9日
(社)全国治水砂防協会 理事長 大久保 駿

その後有毒の火山ガスの噴出が続き、約4年半にわたり帰島できない状況が続いていた。


 ようやく火山ガスの噴出も減り、島民の帰島に向けての準備が進んできたので避難解除が実現した。 一部に立ち入り禁止区域及び居住制限した高濃度地区があるものの、住民の戻ってきた島は生き生きとしてきた。

島では泥流に対する砂防施設の整備を進める一方、降雨時の泥流氾濫想定区域や避難基準を定めて、島民の安全に対する取り組みが進められている。
島民に十分周知し、泥流による災害防止に行政・住民が一体になってとり組む事が大事である。



三宅島現地写真 クリックすると拡大します。  
撮影:2005(平成17)年2月9日(社)全国治水砂防協会 理事長 大久保 駿

火山ガス・土砂流出による影響
2004(平成16)年3月19日撮影 2005(平成17)年2月9日撮影
火山ガス等によって枯れた木々 土砂流出の状況 1年の間に堆積・侵食を繰り返している(金曽沢地区)

進む砂防施設の整備
川田沢 地獄谷 左から仏沢,御子敷付近,大沢

住民への周知
屋外表示灯 火山ガス濃度の状況により
4段階の色別ランプが点滅する
火山ガス濃度をリアルタイムに表示する大型液晶システム
(三宅村庁舎内)
三宅島防災マップ
(火山ガス高濃度地区図)
拡大時1539×1078ピクセル 555KB
三宅島泥流防災マップ
(泥流氾濫想定区域図)
拡大時1298×1854ピクセル 680KB
写真・図面の無断使用・転載を禁じます。

関連ページ:三宅島火山・伊豆諸島近海地震関連情報