平成21年9月9日(水)、当協会の亀江幸二常務理事と私の2名で新潟県長岡市を訪れ、旧山古志村元村長の酒井省吾氏らの案内により、新潟県中越地震の復旧工事現場を見てまいりました。
被災当時、大規模な河道閉塞(天然ダム)が発生した、旧山古志村・芋川流域の東竹沢・寺野の両地区をはじめ、楢木地区、木籠地区、油夫地区等を視察し、その後、母子3人が車ごと土砂に巻き込まれ、ニュース等でも幾度となく報道された長岡市妙見町の斜面崩壊現場を視察しました。
震災から間もなく5年が経過しようとしていますが、震災当時は至る所で見られた地山がむき出しになった崩壊跡地は、今ではほとんどの箇所が緑に覆われ、従前の姿を取り戻しつつあるように思われました。これもひとえに、昼夜を問わず復旧作業に携わられた多くの方々並びに村の復興を強く願われた地元住民の皆様の努力の賜物であると感じました。しかしながら、被災した家屋や崩壊土砂を当時のままの形で残している箇所もあり、今なお震災の被害の凄まじさを感じることができました。
お忙しい中現地をご案内いただきました酒井省吾氏、平野幸生氏、星克彦氏、並びに今回の視察にあたりご協力いただきました当協会理事の小林則幸氏(新潟県治水砂防協会長、出雲崎町長)に御礼申し上げます。
平成21年9月17日
(社)全国治水砂防協会事業本部 事業係長 野間大祐 |
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