土砂災害防止のための情報システム

「土砂災害防止のための情報システム」は販売を終了しました。


監修 建設省河川局砂防課
A5判  220頁
(税抜)2,700円(税込)2,835円(送料150円)

 最近の水害の傾向として、水害による死者・行方不明者の出る原因は8割方土砂災害によるものとなってきた。このような悲惨な土砂災害は、大雨や雪解けなどによる土石流、がけ崩れ、地すべりなどによって引き起こされるのであって、土砂災害を防ぐ防災工事が日本国中に一日も早く完備することが望まれる。そして土砂災害の第一義を人命の損傷を完全に防ぐことと考えて対策を樹立すべきである。
 多くの被災者の声には予測の不備を訴えるものが多く、地域の状態を正確に理解してもらうことが土砂災害により失われる人命を救うことになると考えられる。よって総雨量(連続雨量)と雨量強度(1時間、30分、10分間雨量)を把握し、また過去の土石流発生のデータから危険雨量を推定して、市町村を通じて地域住民に知らせるシステムを開発している。本書は、このシステムを中心とした行政の考え方、危険雨量の考え方、新しい機器の紹介等々、新しい砂防の分野を押し開くものとなっている。



目 次


1 最近の土砂災害について 6 土石流災害に関する警報の発令と避難
の指示のための降雨量設定指針について
2 総合的な土石流対策の推進について 7 土石流発生監視施設について
3 集中豪雨と気象情報 8 土石流発生検知装置(事例)
4 レーダー雨量計について 9 総合土石流対策モデル事業(事例)
5 防災行政無線について 10 海外における情報システム(事例)