随想集 砂防と私
―砂防の歴史の断面に生きた人々―


随想集「砂防と私」は販売を終了いたしました



発行 社団法人全国治水砂防協会
A5判  308頁
本体価格(税抜)2,500円
(送料2427円)

 本書は、砂防の先輩の方々が、それぞれの時代、それぞれの職場にあって、わが国の砂防の発展に深く関わっている証明書であり、砂防史の一断面を現わす生々しい記録となっています。 これはもはや、日本の砂防史にとっての貴重な資料集であります。いま、砂防に関心を持たれる方々にとって、先人の築かれた日本の砂防を、より身近に理解していただくために、先人の足跡をたどってみる手助けとして、役立つことを念願します。
(松林正義「発刊にあたって」より)




執筆者と主な内容

杉本 培吉    53年前の思い出、砂防旧交会の誕生
木村弘太郎 御勅使用(山梨県)、砂防と河川の工事範囲(旧内務省)
佐藤 興夫 本省砂防課時代の思い出(24−29年)
矢野  道 砂防現場での三度目の遭難
曽山 親俊 赤木先生との口頭試問(砂防との縁)、足尾、六甲時代
宮林  彪 富山でのアーチダム、山形県砂防課設立、古島一雄先生のこと
吉田 興一 砂防への芽生え、鳥取・山形の砂防、最上川・利根川砂防
倉上  靖 最上川砂防の設立、熊本・福島・兵庫・本省での砂防と私
泉谷 吉春 桜島に抱かれて、富士を眺めつつ、宍道湖の畔で、玄界灘の荒波にもまれて
矢野虎千代 証拠煙滅と赤木先生
柿  菊市 群馬・徳島・岡山・大分の砂防、岩手の土木部長
新沢 直治 栃木での砂防調査、渡良瀬川・梓川・富士川の砂防
米村新之助 神奈川・山梨時代、戦争中も残った宮城の砂防課
戸田福三郎 医者が転じて砂防へ、岐阜・山梨・三重県時代、地すべり等防止法制定の
経緯、砂防技術者の進路について

他13名 計27名の砂防の関係者達の砂防に関する経験談を収録しております。