−よくわかる砂防百科 vol.10−
緑と砂防

「緑と砂防 」は販売を終了しました。
シリーズ第10巻 平成13年12月刊行

   表 紙 本文より

著者:大手桂二
発行(社)全国治水砂防協会
 カラー A5判83頁
価格:953円+消費税

 近年、環境に優しい公共工事というキャッチフレーズの下に事業が進められる例が多くなった。それほど市民の関心が大きくなっていることを示しているのであって、行政側なり、発注者はつねにこの点に留意して事業を進めなければならないのである。  この環境問題に関して、最も身近なのが緑すなわち植物なのである。 今後の砂防事業を展開していくには緑をどれくらいうまく利用していくかにその成否が問われているのである。 
 わが国ではもともと豊かな自然環境に恵まれていたのであるが、ある時期からコンクリート工事一辺倒に傾き過ぎたことを反省して、より豊かな自然環境を保全し、破壊された自然を回復させ、新しい環境を創造し、かつ、市民の憩いの場として利用される環境造りに全力を尽くすのが砂防事業の大きな使命であると信じて疑わないのである。


はじめに より抜粋

目 次

はじめに
緑とは
1.生命の源である植物
1-1生態系のしくみ
1-2多様な植物
1-3植物社会の成り立ち
2.植物群落が人間社会に及ぼす効用
2-1生産物としての効用
2-2住環境に及ぼす効用
2-3森林の保健的作用
砂防とは
1.地球上の侵食現象
1-1土砂生産
1-2土砂移動
1-3土砂堆積
2.社会現象とのかかわり
2-1人の居住環境
2-2開発行為による土砂災害の危険性
2-3土地利用の在り方
3.侵食現象に対する対応
3-1山地の土砂生産に対して
3-2土砂移動に対する対応
3-3土砂堆積に対する対応
砂防と緑とのつながり
1.土砂生産と緑
2.土砂移動と緑
3.急傾斜地と緑

まとめ