(社)全国治水砂防協会 UPDATE 2005/6/24

「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」について

砂防関係内容紹介


  既に報道等されておりますが、6月21日(火)、経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005(骨太方針2005)が発表されました。  この中での、砂防関係内容について紹介します。



「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」

砂防関係 主な内容




第3章 新しい躍動の時代を実現するための取組−少子高齢化とグローバル化を乗り切る−

1  財政構造改革の強力な推進―歳出・歳入一体改革―(略)
2  国民の安全・安心の確保
  近年、地震、台風、集中豪雨等が続発し、大きな被害が生じている。
また、公共交通に関する事故・トラブル等が頻発している。さらに、犯罪情勢も依然厳しい状態が続いており、これらが、国民の不安要因につながっている。

    こうした中で、国民の安全と安心を確保することは、政府の基本的な責務であるとともに、我が国の経済活性化の基盤である。
公共施設及び住宅等の耐震化等の大規模地震対策、治山治水対策をはじめとした防災対策投資等を推進するとともに、
陸・海・空の公共交通の安全対策を総合的に推進する。また、国民生活に看過しがたい不安を与えている犯罪の累増・罪種の広がりに対し、「世界一安全な国、日本」の復活を図るための強力な治安対策を推進する。このため、国民の安全・安心を確保するために別表1の(1)の取組を行う。
<別表1>
(1) (国民の安全・安心の確保)
 ・大規模災害、テロ、有事等に対する全国的見地からの対応の体制整備や、住民及びNPO等との協働による安全・安心な地域づくりなどを推進する。直下型地震など大規模地震対策、治山治水対策を始めとし、消防等の防災対策については、被害減少に向けた成果目標を設定し、そのために戦略的・重点的に施策を推進する。また、防災情報の迅速な伝達体制の整備、地域の防災拠点となる公共施設及び住宅等の耐震化、防災の高度化、事業継続計画の策定等地域の企業の防災力の向上と国際防災協力の推進などを戦略的・重点的に推進する。
(後略)

第4章 当面の経済財政運営と平成18年度の予算の在り方

1  今後の経済動向と当面の経済財政運営の考え方(略)
2  民需主導の経済成長を確実なものにするために−活性化のための政策転換−
(1)規制改革・民間開放(略)
(2)金融システム改革(略)
(3)税制改革(略)
(4)活性化を目指した歳出の見直し
(公共投資の重点化・効率化)
・公共投資については、「改革と展望」に基づき「景気対策のための大幅な追加が行われていた以前の水準」を目安に重点化・効率化に取り組んできており、その目安は概ね達成されつつある。平成18年度予算においても、目標の達成に向けてのこうした取組を引き続き着実に推進する。この場合、防災・減災等による安全社会の確立を始め、別表2の(4)の事項を重視する。
<別表2>
(4)(公共投資の重点化・効率化)
・重点4分野を中心に雇用・民間需要の拡大に資する分野の施策を集中する。その上で、我が国の競争力強化の観点や安全・安心の確保の観点、地域再生・都市再生を推進する観点を踏まえた重点化を進める。(後略)
  ・国と地方の役割分担の観点を踏まえた重点化を進めるとともに、地方の自主性・裁量性の拡大にも資するよう取り組む。

以上


関連リンク  内閣府経済財政諮問会議





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