2007/1/30

TOPICS
2006日・台砂防共同研究
「砂防と環境に関する検討会」の開催



 日本と台湾との砂防共同研究は、1989年から現在までの17年間にわたって継続しており、毎年相互訪問することによって現場に立脚した討議が続けられています。
 今回、2007年1月21日から27日の間、台湾からの呉輝龍中華水土保持学会理事長、陳樹群中興大学水土保持学系教授他5名の来日にあわせて、東京(砂防会館)及び広島(広島県庁)において、「砂防と環境に関する検討会」を開催しました。
 東京においては、呉理事長から「水土保持事業新思惟」と題して台湾の砂防事業や環境に関して、日本からは国土交通省砂防計画課巌倉補佐、当協会岡本常務理事及び阿部事業本部次長から我が国の砂防や環境に関する施策や事例の紹介、そして意見交換を行いました。
 広島においては、世界遺産になっている宮島の紅葉谷庭園砂防や一昨年の土石流発生により被害の出た白糸谷、江戸時代からの砂防堰堤が残る福山の堂々川、直轄砂防が展開されている広島西部山系等の現場視察をしました。その後、県庁内において、海堀広島大学助教授のコーディネーターのもと、陳教授から「石門水庫泥砂来源及防治対策」、森田太田川河川事務所工務二課長、岡崎広島県砂防室グループリーダー、三宅砂防ボランティア広島県砂防協会会長からそれぞれ環境や事業について話題提供がありました。
木津川上流河川事務所管内で、生態系、特に天然記念物である「おおさんしょううお」に配慮した施工現場も視察しました。
 詳細については、「砂防と治水176号」(平成19年4月発行予定)で報告します。

呉輝龍中華水土保持学会理事長による講演(於:砂防会館)
調査団一行(於:堂々川六番砂留)