2008/10/29

TOPICS
2008台日砂防共同研究
「河川砂防技術與生態復育研討会」が開催される


 日本と台湾との砂防共同研究は、1989年から現在までの19年間にわたって継続しており、毎年相互訪問することによって現場に立脚した討議が続けられています。
 
 去る9月29日(月)から10月4日(土)にかけて台湾中華水土保持学会の要請により、松井宗廣氏を団長とする5名が訪台し、10月2日、行政院農業委員会水土保持局大会議室において開催された「砂防技術與生態復育工程討論会」に参加しました。
 討論会では、日本側と台湾側からそれぞれ砂防環境にかかわる内容の講演と活発な質疑応答((松井宗廣氏、清水孝一氏、阿部宗平氏 他)が行われました。この討論会において小松武氏(秋田県河川砂防課)並びに大野正敏氏(静岡県砂防室)から県の砂防事業について紹介しました。
 討論会と前後して台湾の環境砂防事業現場の視察、さらには、台風15号の豪雨がもたらした濁水渓上流域の土砂災害発生直後の生々しい現場を視察する機会を得ました。水源地付近に大規模崩壊地を持つ無施設渓流での、わが国では経験できない大量な土砂流出による被災現場を目前にして、砂防事業の必要性を再認識した調査団一行でした。

 詳細については「砂防と治水186号」(平成20年12月下旬発行予定)で報告します。 

「砂防技術與生態復育工程討論会」会場風景
台風15号による豪雨による土砂流で壊滅的被害をうけた廬山温泉地帯(濁水渓)