2008/12/12

TOPICS
2008台・日砂防共同研究
「台日砂防共同研究討論会」が開催される


 11月16日(日)から22日(土)にかけて、台湾中華防災学会の要請により、亀江幸二技術顧問を団長とする5名が訪台し、11月18日に、花蓮市中信飯店において開催された「台日砂防共同研究討論会」に参加しました。
 60名を超える中華防災学会会員の参加者とともに、討論会の前日には、土砂流出が著しい壽豊溪と抜仔溪の現場を視察しました。討論会当日には、日本側から、土砂流出予測方法(江頭進治氏)、流域土砂観測系統(小山内信智氏)、及び土石流氾濫危険区域の予測方法(嶋大尚氏)について発表し、台湾側から、壽豊溪土砂変化の探討(謝正倫氏)、抜仔溪の土砂観測(李心平氏)についての発表があった後、活発な討論が行われました。
 また、討論会の後には、2006年に地震と降雨によって天然ダムが発生した台東池上の龍泉溪と、今年7月に大規模な土石流災害が発生した甲仙の崩坪坑の生々しい現場を視察しました。いずれの現場も、日本に類似した大量な土砂移動を伴う災害が発生した箇所であり、日本の砂防にも大変参考になるものでした。また、こうした災害についての共同研究を進めることによって、台日両国の砂防技術がさらに発展していくことが強く期待される、大変意義ある訪台となりました。

 詳細については、「砂防と治水187号」(平成21年2月発行予定)で報告します。

台日砂防共同研究討論会の様子
土砂流出が激しい壽豊溪