2008/12/16

TOPICS
日・台砂防共同研究2008討論会
『「地震による河道閉塞と対策」&「環境と砂防」』が開催される


 日本と台湾との砂防共同研究は、1989年から現在までの19年間にわたって継続しており、毎年相互訪問することによって現場に立脚した討議が続けられています。

 2008年度の日・台砂防共同研究として、討論会『「地震による河道閉塞と対策」&「環境と砂防」』を行うため、12月7日(日)から13日(土)まで、台湾から中華防災学会並びに中華水土保持学会の総勢11名が来日しました。

 8日の討論会では、日本側から全国治水砂防協会・阿部宗平事業本部次長、国総研砂防研究室・水野秀明主任研究官、国土交通省砂防部砂防計画課・佐藤保之課長補佐、同省砂防部保全課・蒲原潤一企画専門官の4名が、台湾側から謝正倫成功大學教授並びに陳樹群中興大學教授が講演されました。また、10日には岩手大学の井良沢道也准教授に「岩手・宮城内陸地震による土砂災害と対策」と題してご講演いただき、台湾側との活発な討論が行われました。

 討論会のあと、新庄河川事務所管内及び山形県、そして岩手・宮城内陸地震の現場(岩手河川国道事務所及び岩手県)を視察しましたが、1999年に台湾で発生した集集大地震を経験されていることから、現場でも活発な質疑応答がありました。

 詳細については、「砂防と治水187号」(平成21年2月発行予定)で報告します。


討論会参加者による集合写真

月山地すべり全景を遠望しながら、
現地職員の説明を受ける調査団一行
岩手・宮城内陸地震により落橋した
祭畤(まつるべ)大橋付近の状況