2009/10/20

TOPICS
「2009台日砂防技術交流研討会」が開催される


 本協会では事業活動の一環として、かねてより砂防技術の国際交流を推進しており、台湾とは1989年から砂防共同研究を実施しております。
 本年8月7日から11日にかけて台湾を襲った莫拉克(モーラコット)台風は、総雨量2,400〜3,000mmと、台湾の年平均降水量に匹敵する異常な降雨をもたらし、台湾中南部を中心に大規模崩壊、土石流、地すべり、洪水氾濫等の大災害を発生させました。
 本協会は、台湾中華水土保持学会並びに中華防災学会の要請を受けて、本協会の岡本正男理事長を団長に、国土交通省国土技術政策総合研究所、(独)土木研究所、岩手県、新潟県、宮崎県、(社)砂防学会、(社)日本地すべり学会、(社)土木学会、(財)砂防・地すべり技術センター及び(財)砂防フロンティア整備推進機構から推薦された砂防専門家15名からなる調査団を派遣しました。
 調査団一行は、大規模崩壊によって土砂に埋め尽くされた小林村をはじめ、土石流災害地等の現場視察とセミナー「莫拉克台風による大規模土砂災害調査と対応研討会」及び中日「異常気候と土砂災害防治対応事例交流会」に参加しました。
 詳細は、「砂防と治水192号」(12月発行予定)で報告します。

神木村隆華國小より上流の土石流堆積物を望む

セミナーで挨拶をする岡本正男団長

小林村を襲った大規模崩壊の跡地 崩壊土砂の流下を止めた妙崇寺