2009/12/21
TOPICS
日台砂防共同研究20周年記念講演会及び祝賀会が開催される


 1989年から始まった当協会と台湾との砂防共同研究が、今年で20年を迎えたことを記念して、台湾から中華水土保持学会及び中華防災学会の両学会を招待し、12月16日(水)、砂防会館において記念講演会を開催いたしました。
 中華水土保持学会から陳樹群団長外6名と、中華防災学会から蔡光榮団長外7名の計15名が、12月13日から19日にかけて来日されました。

 記念講演会は、約60名の参加の下、当協会の岡本正男理事長の挨拶に続いて、下記のとおり、台湾側2題、日本側3題の講演、そして総合討論が行われました。
 @「Compound disasters during Typhoon Morakot」
    成功大學水利系教授 謝正倫
 A「大規模崩壊と常願寺川の砂防」
    国土交通省立山砂防事務所所長 酒谷幸彦
 B「莫拉克颱風水文特性與八八水災災情分析」
    中興大学教授水土保持系教授兼系主任 陳樹群
 C「深層崩壊の発生の恐れのある渓流の抽出」
    (独)土木研究所土砂管理研究グループ火山・土石流チーム主任研究員 内田太郎
 D「大規模土砂災害と危機管理」
    国土交通省砂防部砂防計画課火山・土石流対策官 佐藤一幸

 講演会・祝賀会ともに、共同研究の当初から携わってきた懐かしい人達も顔を揃え、盛況の内に終了することができました。

 記念講演会に前後して、12月14日から15日には、由比地すべり・安倍川大谷崩れ(静岡県)、12月17日から18日には、松川床固め・荒川遊砂地・東鴉川砂防堰堤等(福島県)の現地視察もあり、現場での意見交換も活発に行われました。現地でご案内・ご説明いただきました、富士砂防事務所、由比地すべり管理センター、静岡河川事務所、福島河川国道事務所の皆様に厚く御礼申し上げます。

 詳細については、「砂防と治水」193号(2月号)で掲載する予定です。


記念講演会 薩た峠にて(静岡県由比地すべり) 荒川遊砂地にて(福島県)