昨年8月、モーラコット台風に伴う豪雨による旗山渓流域・小林村災害を契機として、大規模な深層崩壊による土砂災害が、台湾国内においても大きな問題となっています。
このような背景の下、深層崩壊を主題とする台日砂防共同研究「2010 International
Symposium on Slopeland Disaster Mitigation」と現地検討会が、去る11月1日から6日まで、台湾行政院農業委員会水土保持局、中華水土保持学会、中興大学、逢甲大学が共催して、台中市の中興大学で開催されました。
日本から(社)中華水土保持学会の要請により(社)全国治水砂防協会・岡本正男理事長を団長とする調査団6名が参加しました。また、行政院水土保持局の要請により国土交通省砂防部・南 哲行砂防計画課長が11月3日のシンポジウムに合わせて訪台して講演しました。
シンポジウムでは、日本側から次の5課題の講演を行いました。また、調査団一行は、現在活動中の廬山地すべり地とモニタリング、堆砂問題を抱えている霧社ダム、集集大地震による九イ分二山大規模地すべり性崩壊跡地と復興状況、華山土石流対策整備状況等の現地調査と活発な討論を行いました。詳細は「砂防と治水198号-->」(平成22年12月発行予定)-->で報告する予定です。
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