2011/1/25

TOPICS
2010日・台砂防共同研究研討会
『深層崩壊の実態と調査研究の課題』が開催される


 本協会では事業活動の一環として、かねてより砂防技術の国際交流を推進しており、台湾とは1989年から砂防共同研究を実施しております。

 去る1月16日(日)から22日(土)、中華防災学会並びに中華水土保持学会あわせて18名が来日し、(財)交流協会と亜東関係協会の砂防技術交流協定後、最初の日・台砂防共同研究研討会『深層崩壊の実態と調査研究の課題』が開催されました。

 19日の研討会では、当協会の岡本正男理事長並びに(財)交流協会の井上孝専務理事の挨拶に続いて、下記のとおり、台湾側2題、日本側1題の講演、そして総合討論が行われました。総合討論では、(独)土木研究所の原義文土砂管理研究グループ長をコーディネーターとして、日台双方から活発な意見交換が行われました。
 @「小林村深層崩壊災因探討」
   農業委員会水土保持局副局長 李鎮洋
 A「台灣深層崩壊之案例與研究」
   成功大學水利系教授 謝正倫
 B「深層崩壊の実態と調査研究の課題」
   (独)土木研究所土砂管理研究グループ主任研究員 内田太郎
  
 研討会に前後して、1月17日には、国土技術政策総合研究所及び土木研究所を視察し、18日には、砂防学会特別シンポジウム『深層崩壊を考える』へ参加しました。また、20日から21日には、昨年7月に発生した鹿児島県南大隅町の深層崩壊及び平成17年9月に発生した宮崎県鰐塚山の深層崩壊の現場視察を行い、現場での意見交換も活発に行われました。現地でご案内・ご説明いただきました、国土技術政策総合研究所、土木研究所、鹿児島県砂防課、宮崎県砂防課の皆様に厚く御礼申し上げます。

 詳細については、「砂防と治水」199号(2月号)で掲載する予定です。


研討会の様子 土木研究所内にて勾配可変型実験水路
の説明を受ける調査団一行


深層崩壊源頭部を視察する調査団一行
(鹿児島県南大隅町船石川)
調査団一行の集合写真
(宮崎県宮崎市鰐塚山にて)