2011/8/30

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「2011台日砂防共同研究研討会」が開催される


 去る8月22日(月)から28日(日)にわたって、中華防災学会と中華水土保持学会の招待により10名の調査団員(団長:岡本正男(社)全国治水砂防協会理事長)が訪台し、「2011台日砂防共同研究研討会および現地調査と意見交換会が行われました。

 研討会は台湾新北市政府農業局、農業委員会水土保持局が主催し、今回初めて中華防災学会、中華水土保持学会らが共催、日本側から5課題、台湾側から3課題の調査・研究報告と総合討論が行われました。

 調査団一行は経済部中央地質調査所を訪問、2010年10月、梅姫(Megi)台風に伴う豪雨による蘇花公路9線(蘇澳−東澳(北)段)の斜面崩壊について中央地質調査所の概要説明を受けた後、崩壊地現場を視察しました。また、水土保持局花蓮分局を訪問し、管内の白鮑渓の環境砂防施設(流路工)及び鳳義坑土石流対策施設と土石流予警報装置等を視察しました。

 2010年12月、「地震、台風等に際する土砂災害の防止及び砂防に係る技術交流に関する財団法人交流協会と亜東関係協会との間の取決め」に基づく最初の行政間技術交流のため、国土交通省砂防部長南哲行氏が途中から調査団に合流し、砂防行政官会議を行い、砂防共同研究テーマ等について取り決めました。

 また、8月26日に台北市で行われた、中華水土保持学会主催の「2011都会区坡地管理及組織提昇研討会」の講師として岡本正男団長が「日本の土砂災害対策について」講演しました。

 詳細については、「砂防と治水203号」(平成23年10月発行予定)で報告します。


「台日砂防共同研究研討会」会場風景 日本と台湾の行政官会議