2011/12/26

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2011日・台砂防共同研究会が開催される


 去る12月18日(日)から24日(土)、中華水土保持学会並びに中華防災学会あわせて18名が来日し、2011日・台砂防共同研究会が開催されました。

 22日(木)の研討会では、当協会の岡本正男理事長、(財)交流協会の井上孝専務理事、国土交通省の南哲行砂防部長の挨拶に続いて、台湾側4題、日本側3題の講演、そして総合討論が行われました。総合討論では当協会の原義文常任参与をコーディネーターとして、日台双方から活発な意見交換が行われました。

 研討会に先駆けて、今年9月の台風12号による土砂災害で甚大な被害を受けた紀伊半島の現地視察を行いました。19日(月)は和歌山県那智勝浦町の那智川流域、20日(火)は奈良県十津川村や五條市の被災現場や天然ダム(河道閉塞)を視察し、現場での意見交換も活発に行われました。現地でご案内・ご説明いただきました、国土交通省大和川河川事務所、奈良県砂防課、和歌山県砂防課、鹿島建設(株)の皆様に厚く御礼申し上げます。

 また、今年8月に台湾で開催された日台の砂防行政官会議において、砂防共同研究の研究テーマ等の取り決めがなされましたが、それを受けて、21日(水)に日台の研究担当者の打ち合わせ会議が開催され、今後の研究体制等について意見交換が行われました。
 
 詳細については、「砂防と治水205号」(2012年2月号)に掲載する予定です。


研討会の様子 和歌山県那智勝浦町那智川の被災現場を視察する調査団


奈良県十津川村折立にて現地職員の説明を受ける調査団 奈良県五條市大塔町宇井の河道閉塞箇所にて現地職員の説明を受ける調査団