2013/2/6

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2012日・台砂防共同研究会が開催される


 平成25年1月28日(月)から2月3日(日)にかけて、台湾から中華水土保持學會並びに中華防災學會あわせて13名が来日し、2012日・台砂防共同研究会が開催されました。
 1月31日(木)の研討会では、当協会の岡本正男理事長、(公財)交流協会の井上孝代表理事・専務理事、国土交通省の大野宏之砂防部長の挨拶に続いて、台湾側4題、日本側3題の講演、そして総合討論が行われました。総合討論では当協会の原義文常任参与を座長として、日台双方から活発な意見交換が行われました。

 なお、研討会に先駆けて、大規模崩壊とその後の土砂流出状況、土砂災害からの復興状況、砂防施設と農業振興等の現地視察を、1月29日(月)から30日(水)にかけて国土交通省富士川砂防事務所管内にて実施し、現場での意見交換も活発に行われました。
 また、2月1日(金)には、茨城県つくば市の(独)土木研究所において、日台双方の研究機関の組織概要や研究内容の紹介、意見交換が行われた他、河道閉塞(天然ダム)対策に係る水理模型実験を見学しました。

 同じく2月1日、日台の研究担当者の打ち合わせ会議が砂防会館内にて開催され、深層崩壊・天然ダム・大規模土砂流出が流域に与える影響についての調査・研究の進捗状況の報告、情報交換等が行われた他、今後の研究体制、研究の進め方等について意見交換が行われました。また、将来的には水系一環の砂防計画についても、共同研究のテーマに加える方向で日台双方の合意が得られました。

 詳細については、「砂防と治水211号」(2013年2月号)に掲載する予定です。


砂防施設整備と農業振興について視察する調査団(山梨県甲州市) 日台シンポジウムの様子


水理模型実験を見学する調査団 研究担当者打ち合わせ会議の様子