2016/10/13

TOPICS
第5回砂防現地視察と討論会を実施



 
 現地視察:安佐南区八木3丁目303渓流 
   砂防の現地視察とその後の討論会を通して得た成果を、今後の市町村防災行政に活かしていただくことを目的とした「第5回砂防現地視察と討論会」を10月6日から7日にかけて、広島県内において実施いたしました。 全国より23名の市町村会員の皆様が参加されました。

 10月6日は、平成26年8月20日の広島災害で甚大な被害を被った広島市安佐南区八木3丁目の303渓流と広島市安佐北区可部6丁目の101渓流を視察し当時の被害の悲惨さを実感し、八木3丁目に設けられた慰霊碑で手を合わせました。
 303渓流では直轄災害関連緊急砂防事業、101渓流では広島県災害関連緊急砂防事業による工事が施工され、復旧・復興が着々と進んでいる状況を、国土交通省中国地方整備局太田川河川事務所及び広島県担当者から詳しく説明を受けました。

 討論会では、松井広島市長に続き、西山国土交通省砂防部長、丸山国土交通省中国地方整備局長、そして高垣広島県副知事よりそれぞれの立場から広島災害を振り返ったご挨拶をいただきました。その後、各機関からの教訓を踏まえた災害対応と海堀広島大学大学院教授のコメントに続いて質疑討論を行いました。 出席した市町村長会員と同じ立場の広島市との間で、特に避難体制を中心としたソフト対応について活発な意見交換が行なわれました。

 10月7日は、平成8年に世界文化遺産に登録された厳島神社に流れ世界文化遺産区域内にある紅葉谷川庭園砂防を視察しました。 現地では広島県担当者から、昭和20年9月の枕崎台風による大災害から、如何にして紅葉谷川をこのような素晴らしい渓流美を誇るものにしたのか詳しく説明を受けました。

 今回の現地視察並びに討論会等では、国土交通省中国地方整備局及び太田川河川事務所、広島県、広島市の関係者の皆様に大変お世話になりました。 ここに御礼申し上げます。

     
県営緑ヶ丘・小原山犠牲者慰霊碑   現地視察:安佐北区可部6丁目101渓流   討論会
 
   
   
 現地視察:宮島紅葉谷川庭園砂防  現地視察:宮島紅葉谷川庭園砂防


詳細は砂防と治水234号(2016.12月号)に掲載予定です。