新 年 の ご あ い さ つ


2003(平成15)年1月
(社)全国治水砂防協会

理事長 大久保 駿


 新年明けましておめでとうございます。皆様には、清新なお気持ちで新年をお迎えになられたことと存じます。

 昨年も砂防協会のホームページにたくさんの方々にお出で頂きましたこと心より御礼申し上げます。3年半前の1999年6月に開設して以来、70,000件を越えるアクセスがございました。たくさんの方々がこうして私たちのホームページを訪問していただいていると言うことに、大きな喜びとそれ以上に内容の充実への気持ちの引き締めを感じるものであります。最新情報の掲載などにさらに工夫をしてく所存でございます。皆様方のご提案、ご指摘などお寄せいただければ幸いであります。

 昨年は、砂防界あげて取り組んだ砂防の国際会議"INTERPRAEVENT2002"が松本で行われました。"日本のSABO"を世界に伝えるいい機会でありました。

 土砂災害に悩む国は世界各地に存在します。古くから砂防技術を発達させてきた"日本のSABO"をそのような国々に伝えることは、私達の大きな役割であろうと思っています。砂防協会もその役割の一翼を担っていけたのかなと思っています。

 この3月には、京都で"第3回世界水フォーラム"が開かれます。砂防は"土砂セッション"を主催します。砂防協会も大きな貢献が出来るよう準備を進めています。世界共通の課題の土砂災害軽減のために引き続き努力を傾注していきたいと思っています。

 昨年11月に出版されました青木奈試≠フ「動くとき、動くもの」は、"崩れ"という圧倒的な自然の力に対して、これと折り合って生きるために砂防という人目につかない地味ないとなみがあることを綴った著であります。砂防の役割を皆様にお知りいただくのにすばらしい書だと思っています。土砂災害は大変悲惨なものであることをつくづく感じるわけですが、これを防ぐ仕事も大変なものであるということに思いを致し、災害の軽減、防止にたゆまぬ努力をしていきたいと思っています。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。