2005/8/11 |
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インドネシアで砂防国際会議 開催される |
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1 Meeting on ‘Sabo and it's Development‘ 8月3日、ジョグジャカルタ市のジョグジャカルタ・プラザホテルで、ISDMプロジェクト(現在実施されている砂防関係プロジェクト・インドネシア火山地域総合防災プロジェクト)主催による第1回目のMeeting on ‘Sabo and it's Development‘が開かれました。 約100名のインドネシアの大学関係の研究者や中央並びに地方の行政官を主とする砂防技術者が集まり、インドネシアの砂防関係技術者の情報共有・交換及びその手法を検討することを目的に行われ、当協会理事長で国際砂防協会の大久保駿代表が招待され参加しました。 会議では、来賓挨拶に続いて、ISDMプロジェクトの概要、インドネシアのこれまでの砂防についてのスピーチがあり、その後、大久保代表が、国際砂防ネットワークの運営及び会員相互の砂防に関する情報の共有・交換を目的に活動している国際砂防協会について紹介するとともに、インドネシア砂防技術者に国際砂防協会への参加を呼びかけました。 最後に、話題提供者全員が壇上に上がり、質疑や意見交換があり、結論としてインドネシアにおいて砂防関係者が一同に集まるこのような会の存続と、国際砂防協会のインドネシア支部を作り、砂防に関する情報を世界に発信するとともに共有・交換していくこと、さらにインドネシアにおける砂防技術は、河川内だけでなく、河川を含む流域全体の土砂管理への展開が必要であること等が提案され採択されました。 2 「土砂災害の総合防災に関する国際会議」 International Conference on Integrated Sediment-related Disaster Management (ICISDM2005) 8月3日から5日にかけて、ジョグジャカルタ市のガジャマダ大学で、ISDMプロジェクトが事務局となり、インドネシア公共事業省、ジョグジャカルタ特別州政府、ガジャマダ大学、JICA(国際協力機構)の主催により「土砂災害の総合防災に関する国際会議」が開催されました。 土砂災害分野に関する課題を抱えているインドネシアを始めとして日本、フィリッピン、ネパール等の砂防関係者が一同に会し「より豊かな生活のための防災意識の改革を目指して「Sediment-related Disaster in the 21st Century,Challenge for Improving Awareness and Wiiling for Better Living)」をテーマに、約500人の参加を得て行われ、日本からは約180人が参加しました。 主催者から招待された当協会大久保理事長は、オープニングセレモニーで、国会開催中のため出席できなかった日本インドネシア友好議員連盟の幹事長でインドネシア長期専門家でもあった当協会理事である松下忠洋衆議院議員からのメッセージを披露しました。 セッションは、 (1) 土砂災害対策推進のための国家戦略 (2) 土砂災害対策推進のための人材育成 (3) 土砂災害対策推進のためのコミュニティ活動及びコミュニティ開発 (4) 警戒避難体制 (5) 復旧、再度災害防止対策 の五つのテーマのもとで行われました。 日本との技術交流は30年を超え、その成果が十分に実り、今回の充実した会議につながっています。 |
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