2005/07/25

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台湾「地震と砂防に関する検討会」調査団が来日


 台湾の「中華水土保持学会」のメンバー8名が7月10日から17日まで来日。団長は国立中興大学水土保持学系教授の林俐玲氏、副団長は農業委員会水土保持局第二工程所の張新民氏、団員として張錦家・農業委員会水土保持局治理組科長、施東隆・農業委員会水土保持局第三工程所課長、王文能・工業技術院能源與資源研究所正研究員、歐陽湘・工業技術院能源與資源研究所組長、黄鎭臺・工業技術院能源與資源研究所副所長、蕭泰中・逢甲大学の諸氏からなる構成です。
 台湾は1999年9月21日、集集大地震という大きな地震を経験し、日本も昨年の新潟県中越地震を経験し、お互いに地震国でもあり、地震による土砂災害対策を検討することを目的に、7月11日と15日の両日に「地震と砂防に関する検討会」を行いました。
 11日の検討会では、国土交通省砂防部より「2004年に発生した土砂災害」、「中越地震の概要」および「日本の砂防」についての講演が行われました。15日の検討会では、台湾側より「台湾の土砂災害と防災」について、また静岡大学の土屋智教授より「中越地震による土砂災害」についての講演があり、日本側の参加者も含めて活発な議論が交わされました。
 12日から14日の間、調査団は、湯沢砂防事務所管内の河道閉塞箇所の東竹沢地区と寺野地区、及び朝日川流域を視察しました。その後、1858年の飛越地震で大崩壊を起こした鳶山を抱える立山砂防事務所管内を視察しました。


湯沢砂防事務所内にて説明を受ける調査団一行 調査団一行(芋川流域東竹沢地区にて)