新 年 の ご 挨 拶


2008(平成20)年1月1日
(社)全国治水砂防協会

理事長   大久保 駿

 新年明けましておめでとうございます。皆様方には、お健やかによき新年をお迎えのこととご推察申し上げます。旧年中も当協会のホームページをご覧になっていただきましたこと改めて御礼申し上げます。

 昨年も相変わらず土砂災害が各地で起こりました。土砂災害は台風や前線による集中豪雨、地震、火山噴火、積雪や融雪など様々な要因で多様な形態を伴って起こります。

 近年、異常気象の進行が確実に進み、土砂災害の発生にも大きな影響を与えてきています。雨の降り方の変化、突然の強雨、降雨域の局所化、降雨量・強度の増大、台風発生の増加等です。当然のことながら土石流や地すべり、がけ崩れなどの現象は発生場所や規模、時期、態様など変化してきます。しかしながら、そのような変化に的確に対応し、被害を最小限に防ぐ準備を進めていかなければなりません。国は、砂防事業を進めるうえでの課題について議論を深め、ハード・ソフト含めた総合的な対策を進めています。

 災害を防ぐ仕事は行政だけでは出来ません。国民一人ひとりが災害に対する理解を深め、災害を無くそうという意識を持って行動することが大事であると思います。土砂災害についても、異常気象への対応を各方面で真剣かつ具体的に考えていかなければなりません。

 砂防協会もこのような取り組みを精力的に行っていきたいと考えています。私たちは、このホームページを通じて砂防協会に関するお知らせは勿論ですが、土砂災害や砂防行政の動きなど砂防に関する情報、ニュースを出来るだけ早く、広く皆様方にお知らせできるよう努力して行きたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。