新潟中越地震 現場レポート | (社)全国治水砂防協会 |
新潟中越地震 土砂災害・復旧工事 現地レポート |
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当協会では10月23日に発生した新潟県中越地震の土砂災害現場および復旧工事現場へ、11月27日から28日にかけ新潟大学・丸井英明教授ら4名で現地踏査を行いました。 同行した当協会理事 岡本正男からの報告と撮影写真を掲載します。 |
日程 平成16年11月27日(土)〜28日(日) 場所 新潟県 山古志村,川口町 | ||||
現地踏査一行 | ||||
・新潟大学 積雪地域災害研究センター・教授 | 丸井 英明 | ・(社)全国治水砂防協会 理事長 | 大久保 駿 | |
・前 (社)全国治水砂防協会常務理事 現 国土防災技術且謦役 |
小林 英昭 | ・(社)全国治水砂防協会 理事 | 岡本 正男 |
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新潟中越地震の災害地を訪れました。 | ||
11月27日(土)から28日(日)にかけて、新潟大学・丸井英明教授、前砂防協会常務理事・現(株)国土防災の小林英昭理事、当協会の大久保駿理事長と私の4名で、今回の新潟中越地震災害地を見てまいりました。 27日は、山古志村・芋川流域の東竹沢地区並びに下流の竜光地区、28日は、やはり山古志村芋川流域の寺野地区及び、川口町の相川川上流に行きました。 新第3紀特有の地質の脆さからからくる全山地すべりの様相には、しばし立ちすくみました。冬が訪れ、雪が山を隠し、春にはどう山が変わっているかを想い、今後、流域が安らかに安定するまでの年数を思うと心が痛みました。 一方、河道閉塞箇所である東竹沢、寺野両地区では、雪が降るまでにと、ぬかるみの中、厳しい作業条件の下で、多くの作業に携わる人達と重機による懸命の緊急対策工事が実施されていました。両地区の河道閉塞対策については、11月2日の新潟県からの要請を受け、直轄砂防関連緊急事業として、国土交通省北陸地方整備局湯沢砂防事務所に芋川河道閉塞現地対策本部を設置し、11月6日から全力投球で対応されています。 ![]() 地震災害で亡くなられた方々に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災にあわれた方、今なお避難を余儀なくされておられる方々に心よりお見舞いを申し上げ、一刻も早い復旧・復興を願っています。 なお今回現地にてご協力頂いただきました国土交通省・北陸地方整備局湯沢砂防事務所・芋川河道閉塞現地対策本部の方々に御礼申し上げます。
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土砂災害・復旧現地写真 クリックすると拡大します。 | ||||
撮影:2004年11月27〜28日(社)全国治水砂防協会 理事 岡本正男 写真の無断使用・転載を禁じます。 | ||||
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河道閉塞の状況(東竹沢) | 地すべり頭部と河道閉塞によ って発生じた湛水地(東竹沢) |
地すべり頭部の滑落。左にすべり 面のシルト岩が見える。勾配20度 |
ポンプ12台を使っての 緊急排水(東竹沢) |
ポンプ12台の緊急 排水路の吐口(東竹沢) |
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越流防止堤と仮設排水管(東竹沢) | 仮設排水管の末端吐口(東竹沢) | ブロックを輸送・設置して いるヘリコプター(東竹沢) |
前沢川の溪岸崩壊状況と砂防堰堤 (東竹沢) |
河道閉塞で発生した湛水地(寺野) |
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緊急排水のポンプ16台と 仮排水路工・予備排水路工 呑口の工事(寺野) |
緊急排水の吐口(寺野) | 仮排水路工・予備排水路 工の呑口(寺野) |
予備排水路工の開水路(寺野) | 仮排水路工・予備排水路工の吐口 |
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相川川上流の地すべり (川口町) |
相川川上流の地すべり頭部 (川口町) |
相川川上流地すべり地から下流 | 写真の無断使用・転載を禁じます。 | |
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