SABO NEWS LETTER No.32 2000/4/27
1. | 建設省砂防部長より |
拝啓 市町村長様 |
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拝 啓 有珠山の噴火活動は、長期化の様子を示しつつあります。 今後発生が予想される降雨に伴う泥流対策を実施する為、雲仙普賢岳の砂防対策を契機に開発された遠隔操作が可能な重機が現地に到着しつつあり、準備が整いしだい緊急対策にとりかかることとなっております。 またハイテクの模型ヘリもスタンバイしており、我が国の最新の技術がその実力を示すこととなります。 国会でご審議いただいておりました「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」通称「土砂災害防止法」が4月19日参議院、4月27日衆議院で可決成立致しました。 砂防行政も既存の「砂防三法」に加え、この法律の成立により、ハード、ソフトの体制が確立したことになります。 思い起こしますと、未だ砂防課の係長時代の昭和52年に河川審議会の総合治水対策小委員会の中間答申で、土石流危険区域を明示するという方向が示されて以来、20年余りの歳月を経て、法律の制定に至った訳でありまして、平成13年4月の施行に向けて、政令・省令の作業が開始されることとなります。都道府県、市町村の方々には、これから具体論で取り組んでいただくこととなりますので、宜しくお願い致します。 これからは、私達行政サイドの「知らせる努力」と自分の命は自分で守る為の住民の方々の「知る努力」が力を合わせて実効を上げていかなければなりません。類似の法律は、スイスやオーストリアで20年以上も前に制定され、実行されてきています。我が国でも遅れをとりもどせるよう頑張っていく所存でありますので、宜しくお願い致します。 4/16付で、砂防部長を拝命しました。前任の池谷 浩同様宜しくお願い申し上げます。 |
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敬 具 | |
砂防部長 森 俊勇 |