SABO NEWS LETTER  No.34 2000/6/16 


1. 建設省砂防部長より


  拝啓 市町村長様


  庭の紫陽花が色づき始めました。東北地方南部まで梅雨入り致しましたが、今年も既に2名の方ががけ崩れの犠牲となっています。
大雨の情報に注意いただくと共に、いざという時の安全な避難場所を決めておいて欲しいと思います。

 六月は土砂災害防止月間です。各地で広報活動が展開されています。毎年の行事として定着していることは、心強い限りでありますが、多少マンネリ化している部分も見受けられます。常に目的と手段を考えながら取組んでほしいと思うのであります。

 四年前、オーストリアを訪問した際、事業の必要性に関する広報活動として、どのような取組みをしているのか伺いましたところ、次のような回答があり、共感をおぼえました。

(1)土石流等の現象があった時に、対策施設の効果について具体的に広報している。

(2)災害後に対策を行うより、予防的な対策の方がコストが低い。

ということ等を国民に理解してもらうよう努力しているとのことです。

 我が国においても、同様の視点で、従来から取組んできています。
土石流やがけ崩れに際し、既往の施設が如何に効果を発揮したのかということについて、積極的なPR活動を行うことは大切な事であると思います。
その為には、日頃から施設の状況をCheckしていただくことが必要であります。種々工夫され、広報されることを期待致します。

敬 具

砂防部長 森  俊勇


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