SABO NEWS LETTER  No.34 2000/6/16


2. 「平成12年度 土砂災害防止推進の集い全国大会」開催結果について



 「平成12年度土砂災害防止推進の集い(全国大会)」(第18回)が去る6月1日、宇都宮市の栃木県総合文化センターで開催され、一般市民や各行政機関の防災担当者や砂防工事従事者、砂防ボランティアなど、約1400名が参加しました。
 
 第1部の「式典」では、主催者や開催地の代表者から「今大会が、防災に対する意識高揚の場となることを期待するとともに、行政、住民が一体となって土砂災害防止のため、何をすべきか真剣に考えてほしい」などあいさつがありました。

 つづいて、土砂災害防止に多大な功績のあった個人3名と7団体に、土砂災害防止功労者として建設大臣表彰が行われました。
 第2部は特別講演として「日光の社寺」世界文化遺産登録について、日光東照宮の稲葉久雄宮司の講演があり、社寺の紹介と共に、登録に向けての熱弁が語られました。

 第3部のシンポジウムは「いのちを守る緑・いのちを育む緑」をテーマに、 20世紀が残した緑の課題、21世紀に於ける緑と砂防について活発な討論がなされました。NHK解説委員の吉村秀実さんをコーディネーターに、エッセイストの青木奈緒さん、俳優の渡辺文雄さん、宇都宮大学教授の鈴木勇二さんがパネリストとなり、建設省砂防部長の森俊勇をコメンテーターに迎えて、「山からの危険な土砂流失を防ぐため、緑を復元させる取り組み」などについて活発な意見が交わされました。

翌2日には現地見学会が行われ、約300人の参加者が日光男体山山腹工、 足尾砂防ダムなどを見学しました。

 なお、全国大会の模様は、衛星回線を通じて全国の地方建設局、都道府県、市町村等に配信されました。また、10月21日のNHK衛星放送BS1のBSフォーラム(13:00〜13:50)においても放映されます。


(上記に関するお問い合わせは、栃木県土木部砂防課まで)