SABO NEWS LETTER  No.35 2000/7/14


3. 「国際トロッコサミット」開催結果について



 「国際トロッコサミット」が去る6月22〜24日、富山県において開催され一般市民、トロッコ関係者、各行政機関の担当者など約1,550名が参加しました。

 このサミットは立山砂防工事専用軌道開通70年目を迎えるにあたって、立山砂防事業を支える軌道の役割や長所を再認識し、今後の活躍に向けての課題と解決方法を見いだす目的で、国際トロッコサミット実行委員会(伊藤和明実行委員長)主催で開催したものです。

 6月22日、来賓として森砂防部長、中沖富山県知事、白波瀬北陸地方建設局長の御出席をいただき、富山市内の北日本新聞ホールで行われたシンポジウムには、全国から約400名の方々がつめかけました。このシンポジウムでは関連行事として実施したトロッコ写真・デザインコンテストの表彰、田村喜子氏の特別講演、鉄道関係者によるディスカッションが行われ、国内からは地元の黒部峡谷鉄道を初め、高知県の馬路村復元森林鉄道、東京湾アクアライン工事鉄道、また、海外からは英国のタリスリン鉄道と台湾の阿里山森林鉄道が参加しました。

 また、6月23,24日に建設省立山砂防工事事務所構内において開催された現地見学会ならびに野外展示には、約1,150名が参加しました。
「トロッコ動力の変遷」をテーマとした人力トロッコ、蒸気機関車、蓄電池機関車の動態展示をはじめ、立山砂防工事訓練軌道での体験乗車、保線作業体験など盛りだくさんのイベントが行われました。

 その他、関連行事として6月23〜7月9日にかけて立山カルデラ砂防博物館で「トロッコと立山砂防」と題した特別展を開催し、パネルおよび模型展示等を行いました。

 イベントや特別展にはたくさんの方々が訪れ、トロッコの魅力とその役割を改めて感じさせられました。


(上記に関するお問い合わせは、建設省立山砂防工事事務所調査課まで)