SABO NEWS LETTER  No.39 2000/10/31


4. 「第2回日伊土砂災害防止技術会議」開催される



 第2回日伊土砂災害防止技術会議が、10月16日から20日まで、イタリアのローマ、ベニス、ロンガローネ各市で開催され、日本から森俊勇建設省砂防部長を団長として15名が、イタリア側からはルーチョ・ウベルティーニ国家研究評議会土砂災害防止国家研究グループ議長を団長とする19名が出席し、活発な議論が交わされました。

 本会議は、平成10年5月に南部のサレルノ市周辺で豪雨による土砂災害の調査を、日本の建設省土木研究所砂防研究室とイタリア政府内務省、サレルノ大学などが共同で実施したことを契機に、日伊科学技術協力協定に基づき土砂災害防止のための共同研究及び技術交流を図るため、昨年11月に第1回会議が東京と鹿児島で開催されました。

 本年度はイタリアで会議を開催し、オープニングセレモニーでは、両国団長による基調講演が行われるととに、会議・ワークショップにおいては、広島市建設部今田参事より「1999年6月29日広島県土砂災害について」発表されるなど、両国各団員より土砂災害対策や研究内容等の発表や活発な意見が行われ、大変意義のある会議となりました。
 また、19日イタリア側の主催による歓送会においては、地元ロンガローネ市長夫妻も出席され、中山間地域における砂防事業の重要性などについて歓談されました。

 山地の多い国土構造や、火山活動と地震多発など自然条件の上でも共通する点が多い日本とイタリアにおいて、土砂災害対策について両国の協力体制の強化を図っていくことにより、土砂災害が防止・軽減され、さらに両国の友好親善がよりいっそう推進されるよう、今後も日伊土砂災害防止技術会議を継続したいと考えております。


(上記に関するお問い合わせは、建設省砂防部砂防課まで)