SABO NEWS LETTER  No.40 2000/11/22


2. 「さぼうランド」出展10周年記念行事
              開催結果について


  
「さぼうランド」出展10周年記念行事(主催「さぼうランド」出展10周年記念行事実行委員会)が11月11日、大阪府鶴見緑地「さぼうランド」跡地・陳列館ホールで開催されました。

当記念行事は、1990年大阪府鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」に建設省が「さぼうランド」を出展してから10周年となるのを節目として、「さぼうランド」が示した緑の砂防のコンセプトがその後の10年間にどのように展開されてきたか、また今後どのようにあるべきか、新世紀を目前に検証を行うことを目的として「砂防の21世紀―人とまちと緑のネットワーク―」をテーマに開催されました。

  第一部では、まず、「さぼうランド」跡地見学が実施されました。跡地では、さぼうランド開催時の様子を偲ばせるパネルが展示され、さぼうランド開催当時に活躍したフェアリーメイツの誘導により説明が行われました。

  第二部では、陳列館ホール内において金盛弥記念行事実行委員長による主催者挨拶、竹本直一元国際花と緑の博覧会政府代表代理、太田房江大阪府知事(古澤土木部長代読)、藤芳素生近畿地方建設局長による来賓挨拶に続いて、地球の砂漠化に対する日本の貢献をテーマとして松下忠洋元砂防出展計画検討委員会委員長による特別講演が行われました。

講演では、20世紀の歴史を振り返って私たち人類が失ってきたものを浮き彫りにする視点から失われた自然を復元する重要性が訴えられ、さらに、世界各地で急速に進行する砂漠化の実態やそれに対する様々な取り組みが紹介され、今後、各自が率先して世界の自然の復元に貢献していくことの重要性が強調されました。

  第三部の記念フォーラムでは、「砂防の21世紀―人とまちと緑のネットワーク―」をテーマとして、山田美也子さん(文化キャスター・エッセイスト)をコーディネーターに、水山高久さん(京都大学大学院農学研究科教授)、仲野優子さん(草津市公設市民営「草津コミュニティ支援センター」センター長)、マスダマキコさん(ドングリネット神戸代表)、冨田陽子さん(土木研究所砂防部主任研究員)をパネリストに、森俊勇さん(建設省砂防部長)をコメンテーターにお招きして、さぼうランドを振り返ってその意味と効果は何だったのか、市民活動のリーダーから最近の取り組みと課題、緑の砂防のこれからの役割と展望など、幅広い視点から熱心な議論が交わされました。


(上記に関するお問い合わせは、建設省近畿地方建設局河川計画課まで)