SABO NEWS LETTER  No.46 2001/6/6 


1. 国土交通省砂防部長よりご挨拶



  市町村長殿


1、6月は土砂災害防止月間です。今年の4月1日に施行された「土砂災害防止法」の意義を、皆さんで考える機会としていただければ幸いです。

2、6月2日、高知県大川村で、四国4件の水瓶である早明浦ダムの水源地域のかかえる課題と、今後何をなすべきかを討論するパネルディスカッションが開催されました。
  地元で林業の経営に取り組んでおられる筒井さんから、収入の増加というよりは、後継者の確保が最大の課題である旨のお話があり、深刻な問題をかかえていることを改めて認識したしだいです。
 河川の上流域と下流域の交流は様々な形で取り組まれています。
また間伐材の活用方策を考えたり、水道料金に若干の上乗せをして、水源地域の課題解決の一助にしようという動きもでできています。
  しかし、後継者の確保という課題は大変重いものを感じましたし、お金で解決できない雰囲気を強く感じました。
  良好な森林を育て、維持していく為、本当に何が望まれているのかそして私達砂防として何ができるか考えていきたいと思います。

3、昨年来、低周波地震の回数が増大している富士山のハザードマップ作りが、本格的に動き出すこととなりました。約300年前の噴火を復習し、英知を結集して万全の備えをしたいものです。

4、ネパール王国のビレンドラ国王ならびにそのご親族の訃報が入り驚いているところです。何が起こったかは、報道されていること以外解りませんが、誠に残念なことです。心からご冥福をお祈り申し上げます。 合掌


                                    
国土交通省
                                      砂防部長 森 俊勇



部長挨拶 原版(95KB)